2023年 日本・ポルトガル交流480周年

令和6年4月3日

日本・ポルトガル交流480周年に寄せて

 2023年、ポルトガル人が日本の種子島に到着し、日本人との交流を始めてから480周年を迎えます。両国国民の交流が480年前から始まり現代に至っていると思うと、その歴史の長さに感銘を覚えます。
 
 この1543年の出会いは日本人にとって最初の欧州との出会いでもあり、それに続く人々の交流は様々な文物や芸術・思想・宗教をもたらし、南蛮文化を開花させました。現在の日本語に残るポルトガル語由来の言葉(ボタン (botão) 、パン (pão) 、タバコ (tabaco) 、カルタ(carta)、コンペイトウ (confeito)等)の存在は、往時の交流の影響の大きさを物語っています。ポルトガル語には刀(catana)、屏風(biombo)等の日本語が取り入れられ、国内主要美術館では日本の南蛮屏風が大切に保存され、その絵姿から当時を偲ぶことができます。こういった歴史と絆が、現在の良好な両国関係の礎となっていることは言うまでもありません。
 
日本とポルトガルの両国は人権尊重、民主主義、法の支配といった基本的価値を共有し、共に自由で開かれた海洋秩序を志向する重要なパートナーであり、近年両国間の人的交流は加速しています。例を挙げれば、2014年に安倍晋三内閣総理大臣(当時)が、日本の総理として初めてポルトガルを訪問したことは、両国関係が新たなフェーズに入ったことを象徴していると思います。その後も、新型コロナウイルス・パンデミックの合間を縫って、2020年には茂木外務大臣(当時)が、2022年には海洋国家であるポルトガルが開催国となった国連海洋会議に出席するため務台環境副大臣(当時)及び三宅外務大臣政務官(当時)がリスボンを訪問し、両国関係の深化が図られており、パンデミック後にはより一層の人的交流の展開が期待されます。
 
2023年は、両国間の交流をさらに発展させるべく、一年を通して様々な記念事業が開催される予定です。当館としては、皆様とともにこの記念すべき年を実り多いものとしていきたいと考えておりますので、皆様の御理解と御支援をよろしくお願い申し上げます。
 
令和5年1月1日
駐ポルトガル日本国大使
太田 誠

480周年記念ロゴ

記念ロゴ
 本ロゴが一番に象徴しているのは、「絆」です。480年前に始まった両国間の交流が現在まで続いているのは、まさに両国の間に存在する深い「絆」があるからといっても過言ではありません。全体は両国の文化の象徴である桜とアズレージョの模様で構成されております。これら2つの文化が「480」という数字を介して一つとなっており、両国間の絆の強さとその時間的な長さを表しています。

ロゴの使用について

 480周年の趣旨に合致したイベントを開催予定の方は、上記ロゴを無償でご使用いただけます。下記リンクの規約をお読みの上、申請書をご記入いただき、当館までメール(cultural@lb.mofa.go.jp)で送付いただきますよう、よろしくお願い致します。

周年行事

【当館主催、共催】
※リンク先から詳細をご覧いただけます。

•1月
★(毎月中旬、12月まで継続)Diário de Notícias紙での日本関連記事掲載

•2月
★(7日)天皇誕生日祝賀イベントにおけるピアノ演奏
★(14日)日ポルトガル観光セミナー
★(17日)Diário de Notícias紙での日本関連記事掲載

•3月
★(中旬)外務大臣表彰授賞式
★(15-26日)MONSTRAリスボン国際アニメーション映画祭(国際交流基金支援事業)
★(15日)Diário de Notícias紙での日本関連記事掲載

•4月
★(14日)Diário de Notícias紙での日本関連記事掲載

•5月
★(13-14日)イベロアニメ(リスボン)
★(15日)Diário de Notícias紙での日本関連記事掲載
★(5月18日-)オリエンテ財団展示(日本。祭りと儀式)

•6月
★(14日)Diário de Notícias紙での日本関連記事掲載
★(24日)日本祭り
★(29日)盆踊りワークショップ“Vamos dançar Bon-Odori!”

•7月
★(13日)Diário de Notícias紙での日本関連記事掲載
★(日付未定)グルベンキアン財団展示

•8月
★...

•9月
★...

•10月
★(14-15日)イベロアニメ(ポルト)

•11月
★(14日)Web Summit2023出展日本スタートアップ企業交流会(於:大使公邸)
★(17日)リカルド小森シェフの懐石料理紹介夕食会(於:大使公邸)

•12月
Coming Soon...

【周年行事認定イベント】
※リンク先から詳細をご覧いただけます。

・2月
★(11日-12月31日まで)日本展@アジュダ宮殿
★(19日-12月31日)東洋武術センターによる日本ポルトガル交流480周年記念月例祝賀(日本文化に関するワークショップ、セミナー等)
★(25日-12月31日)ポルトガル松濤会協会による日本ポルトガル交流480周年記念月例祝賀(稽古、ワークショップ)
★(28日-10月29日)ポルトガル剣道連盟による一連のセミナー・稽古等

・3月
★(1-5日)リスボン観光博2023日本ブース出展(JNTO主導)
★(2-3日)田中紅子・影絵公演とワークショップ
★(7-10日)ポルトガル・サイトアレイショ伝統人劇と日本の交流
★(11日)桜井詩織氏によるピアノマスタークラス
★(12日)UMI2.0 (桜井詩織氏による音楽ワークショップ)

・4月
★(20日-5月1日)ポルトガル松濤会協会ー金澤館長国際練習会
★(23日)影絵パペット講演 昔話・炭ぼうや&パペットワークショップ

•5月
★(6日-6月8日)日本人芸術家シムラヒデミ氏及びヤマグチマサキ氏による「時間―O Tempo」
★(13日)エヴォラ大聖堂オルガン修復記念演奏会
★(13日-14日)イベロアニメにおける影絵パペットショー、天正遣欧使節団の旅
★(25日)影絵パペットショー、なんばんじん 
★(26日)16世紀フェアー極東におけるポルトガル人

•6月
★(26日)日ポ間日本食交流

•7月
★(7日)Tomoro + Senjuによる日本の伝統舞踊と音楽
★(8日)SENJU & BI TO WAによる日本舞踊ショー
★(14日-16日)空手と古武道-2023沖縄館国際セミナー
★(29日)影絵公演(Teatro de sombras TENSHÔ - A viagem dos primeiros Cristãos meninos japoneses que chegaram para Portugal)

•8月
★...

•9月
★(7日)MIEKO KAMIYA + MICHIO O'HARA 歌とピアノ(お問い合わせ:projetosrouxinol@gmail.com
★(9日)「輪になって、リスボン音頭!」 In “Festa Intercultural - LISBOA MISTURA”(→悪天候のため中止となりました)
★(22日)日本風禅庭園の開園式(→9月29日に延期)

•10月
★(4日-14日)“蝶々夫人”上演 (お問い合わせ:saocarlos.info@saocarlos.pt
★(14日-15日)IberAnime in Porto
★(14日-11月4日)書籍展「日本の歴史と文化を垣間見る」
★(16日-22日)国際空手道松濤会インターンシップ - 文化週間
★(17日-21日)FAMILY FILM PROJECT - アーカイブ、記憶、民族誌の国際映画祭
★(20日-2024年2月25日)伝統の変遷 – 日本の木版画に見る歌舞伎(オリエント美術館)
★(21日)紙芝居「ももこ:東洋への物語の旅!」
★(25日-12月31日)“Furusato - O Japão e o japonismo à luz de uma antropologia da reiteração poética” (“ふるさと ― 詩的反復の人類学から見た日本とジャポニズム”) (お問い合わせ: officiumlectionis@gmail.com

•11月
★(6日)シンポジウム「日本とポルトガルの関係」 − “もののあわれとサウダーデ:ある出会いの物語”(於:Palácio Ceia, Rua da Escola Politécnica, N.º 147、お問い合わせ:gcri@uab.pt
★(11日-25日)Conhecer o Japão através de objectos excepcionais (“特別なモノを通して知る日本”)(お問い合わせ:afp@cultureintranslation.com

•12月
Coming Soon...