大使館TOP領事情報>大使館便り(第146号)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

平成27年 5月 7日
在ポルトガル日本国大使館

 

 

 《  目  次  》

 

1.東博史大使からのメッセージ

 

2.政治・経済関係

 (1)谷垣禎一・日本ポルトガル友好議員連盟会長一行のポルトガル訪問

 (2)メディーナ・リスボン市長の就任

 (3)革命記念日におけるカヴァコ・シルヴァ大統領の演説

 

3.ポルトガルのその他の話題

 (1)食料品価格の下落

 (2)美味しい“パステル・デ・ナッタ”

 (3)タバコ法とアルコール法の改正案

 (4)ポルトガルの大学の評価

 

4.広報・文化関係

(イベント)

 (1)浮世絵〜ポール・ウーゴ・ティランの版画・本・アルバムコレクション〜

 (2)映画作品「Cordão Verde」の上映

 (3)Iberanime イン・リスボン2015における日本文化紹介

 (4)生け花ワークショップ

 (5)第5回「日本祭り」(Festa do Japão)

 (6)美・JAPON ポルトガル公演

 (7)「神戸ビエンナーレ」国際コンペティションの作品募集

(報告)

 (8)大村・シントラ両姉妹都市間の青少年交流の実施

 (9)日本国大使館によるコインブラ大学における書道ワークショップの実施

 (10)南蛮屏風下張り文書レプリカ贈呈式の実施

(お知らせ)

 (11)日本政府文部科学省奨学金留学生募集

 (12)広報文化班からのお知らせ

 

5.領事関係

 (1)在留届に関するお願い

 (2)当館領事業務へのご意見募集

 

 

 

1.東博史大使からのメッセージ

 

 風薫る5月となり、皆様におかれましては、御健勝にて御活躍のこととお慶び申し上げます。

 

 今月も皆様に嬉しいお知らせがあります。谷垣禎一・日本ポルトガル友好議員連盟会長(自民党幹事長)が4月30日から5月2日までポルトガルを訪問されました。私も、全日程に同行いたしました。

 

●谷垣日本ポルトガル友好議連会長の当国訪問

 4月30日から5月2日まで、谷垣・日本ポルトガル友好議連会長一行(とかしきなおみ自民党副幹事長、磯崎仁彦自民党副幹事長)がポルトガル(リスボン及びポルト)を訪問しました。

 4月30日、一行は、エアネス元大統領、ギリェルメ・シルヴァ共和国議会副議長、カヴァコ・シルヴァ大統領表敬を行ったほか、ポルトガル日本友好議員連盟主催の昼食会に出席されました。また、アジュダ宮では、シャヴィエル文化担当副大臣と会談した後、同副大臣出席の下で「南蛮屏風下張り文書のレプリカ贈呈式」が行われました。5月1日には、一行はポルトに移動し、対岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアでのパッソス・コエーリョ首相主催の昼食会に出席したほか、在留邦人と懇談の機会を持たれたました。 更に、2日、ソアレス・ドス・レイス博物館を訪問し、そこでリスボンから駆け付けたミゲル・サントス・ポルトガル日本友好議員連盟会長と会談するとともに、今後、京都国立博物館で修復を予定している同博物館所蔵の「南蛮屏風下張り文書」を一緒に御覧になりました。

 各表敬・会談において、谷垣会長は、「昨年5月の安倍総理のポルトガル訪問、本年3月のパッソス・コエーリョ首相訪日という両国首相の相互訪問の実現による交流の活発化を受けて、時を置かず、日本ポルトガル友好議連会長として当国を訪問し、各方面の交流を後押しするとともに、両国の議員交流をリードしたい。ポルトガルは、昨年トロイカ支援から卒業したが、日本もアベノミクスによって経済が順調に回復しており、両国が協力していく素地は整ったともいえ、今後、両国の産官学の協力進展を期待する。また、昨年7月、日本はCPLPオブザーバー加盟を果たし、CPLP諸国における両国連携の可能性も拡大している。更に、自分は、「南蛮屏風下張り文書の修復事業」を進めてきており、引き続きポルトガル側の支援を得たい」等述べました。

 これに対し、カヴァコ・シルヴァ大統領からは、「両国首相の相互訪問が実現したことは、両国関係発展にとり極めて重要であり、喜ばしい。自分は、京都を訪問したことがあり、孫も日本にホームスティしたことがある。日本で小学生と会った際に、「ポルトガルから来た」と言うとすべての子供が「ポルトガル人」による鉄砲伝来を知っており、驚きもし、嬉しく思った。「南蛮屏風下張り文書」は、両国の歴史的な関係を明らかにするものであり、その「修復」を期待している。また、ポルトガル経済は、回復基調にあり、CPLP 諸国での協力を含め、両国官民の経済関係の発展を願っている。更に、ポルトガルの魅力を日本国民に知らせて頂いて、日本からの観光客が増加することを期待している」等の発言がありました。

 パッソス・コエーリョ首相は、メーデーの5月1日に、ポルトに谷垣会長を招待し、ポートワインのワイナリーを自ら案内するとともに、3時間以上にわたる昼食会を開催してくださいました。その対応は心温まるホスピタリティのあふれたものでした。同首相は、「3月末の訪日に大変満足している。この訪日により、今後の両国の関係拡大の可能性について良い展望が得られた。特に、京都大学では、「高齢化社会」の問題を解決するためのロボット技術や今後の産業化の動きについての説明に感銘を受けた。また、「グリーン経済」として、環境・エネルギー分野における両国の関係強化・具体的な協力についても「スマート・コミュニティ」プロジェクト等の展望が開けている。さらに、両国は「海洋国家」であり、漁業を含め、環境に配慮した海洋開発について協力が可能であり、先般の訪日の際に近畿大学とアルガルヴェ大学との間でマグロの養殖をはじめとする水産関係でMOUに署名されたのは良かった。6月はじめにリスボンで開催予定の海洋に関する国際会議「ブルーウィーク」に日本から閣僚や民間企業の参加を得たい。昨年7月、日本がCPLP にオブザーハー加盟したことから、CPLP 諸国における協力の可能性も広がっている。また、文化面でも「南蛮屏風下張り文書の修復」についてポルトガル政府としても協力したい。更に、先般の訪日の際、京都外大のポルトガル語学科の学生達に会い、そのポルトガル語の能力の高さに感銘を受けたが、両国において、相互にポルトガル語、日本語の普及・習得に協力したい。その他にも、両国の映画や建築デザイン、現代アート等についても協力できるのではないかと考えている」等述べました。。

 共和国議会訪問においては、ギリェルメ・シルヴァ副議長との会談のほか、議長公邸において、ポルトガル日本友好議連主催昼食会が開催されました。同昼食会では、今後の議員交流をはじめワーキングホリデイを活用しての青年交流の在り方や、両国の貿易・投資の促進、エネルギー問題、CPLP 諸国における協力等について意見交換が行われました。同昼食会の最後に与党(社会民主党)、野党(社会党)双方の議員から「本年秋には総選挙が予定されており政権交代の可能性もあるが、どちらの党が与党になっても、日本との関係強化の姿勢は不変である」との発言がありました。

 また、5月2日午前、谷垣会長が、ポルトのソアレス・ドス・レイス博物館を訪問した際、同博物館に、リスボンからわざわざミゲル・サントス・ポルトガル日本友好議連会長が来訪し、エステーヴェス議長からの伝言を谷垣会長に伝えました。

 これに対し、谷垣会長は、「わざわざポルトに来て頂き謝意を表したい。今次訪問は、サントス会長から頂いた招待状に呼応するものである。エステーヴェス議長が近い将来に訪日される際には歓迎することを伝言願いたい」旨述べました。

 この後、谷垣会長とサントス会長は、近い将来に、京都国立博物館で「修復」を予定しているソアレス・ドス・レイス博物館所蔵の「南蛮屏風下張り文書」を視察し、今後の「修復」に双方が協力することについて合意しました。

 今回のポルトガル訪問には、とかしきなおみ衆議院議員、磯崎仁彦参議院議員が同行しましたが両議員からは、「今次訪問は大変良い訪問であった。また、ポルトガルのファンになったので、両国関係の更なる強化に尽力したいと考えている」との示唆がありました。

 

 このように、谷垣日本ポルトガル友好議連会長の当国訪問は、昨年5月の安倍総理のポルトガル訪問、 本年3月のパッソス・コエーリョ首相訪日という両国首相の相互訪問の実現による両国関係の拡大を受けて、時を置かずに訪問していただき、両国の議員交流の活発化をはじめ、各方面の交流を後押しし、政治・経済・文化等あらゆる面で、両国関係の飛躍的関係強化に更なる「弾み」をつけるものとなりました。

 

●「南蛮屏風下張り文書修復」事業及び「贈呈式」

 上記各会談でとりあげられた「南蛮屏風下張り文書修復」事業及び「贈呈式」については、次号以降に詳細を報告致します。(「贈呈式」については,この大使館便りの4.(10)をご覧下さい。)

 

●リスボン水族館で展開されている天野尚(たかし)氏による「水中の森」40メートル水槽

 現在、「リスボン水族館」において、水景クリエイターの「天野尚(たかし)」氏による「水中の森」40メートル水槽が展開されています。同水槽は、「淡水」によるもので、世界でも類を見ない水槽で、世界中の水族館関係者の注目を集めているとのことです。

 4月21日、同展示の開幕セレモニーがあり、私も出席いたしました。同セレモニーには、アスンサオン・クリスタス農業・海洋大臣、モレイラ・ダ・シルヴァ環境・エネルギー大臣も出席しました。両大臣とも最近訪日しており、特に、シルヴァ環境大臣は、3月のパッソス・コエーリョ首相訪日に同行しました。シルヴァ大臣は、その開会挨拶の中で、「今回の展示は、パッソス・コエーリョ首相訪日以降最初の日・ポルトガル間の重要なプロジェクトであり、このプロジェクトを通じて、「生物多様性」「地球環境保全」の重要性を世界に訴えると共に、この「自然の美しさ」を示すことにより、「環境保全と芸術」の連携、「環境保全と経済活動」の連携についても思いを馳せてもらい、リスボン水族館に多くの来訪者が来られることを期待している」と述べました。

 このように、「淡水による40メートル水槽」は、世界中で、日本人の「天野尚(たかし)」氏にしかなしえない技術とのことですので、皆様にも是非御覧頂きたく存じます。

 

 以上のように、4月にも、日本ポルトガル両国関係強化にとって重要な進展がありました。今後とも政治、経済、文化など幅広いあらゆる分野で、更に重層的な関係構築に尽力する所存ですので、皆様の御理解と御支援・御協力をお願い申し上げます。

 

 

2.政治・経済関係

 

(1)谷垣禎一・日本ポルトガル友好議員連盟会長一行のポルトガル訪問

 4月30日から5月2日にかけて谷垣禎一・日本ポルトガル友好議員連盟会長一行(とかしきなおみ自由民主党副幹事長、磯崎仁彦自由民主党副幹事長)がポルトガル(リスボン及びポルト)を訪問しました。一行は、エアネス元大統領、ギリェルメ・シルヴァ共和国議会副議長、カヴァコ・シルヴァ大統領への表敬を行ったほか、ポルトガル日本友好議員連盟メンバーとの昼食会、パッソス・コエーリョ首相主催の昼食会に出席しました。また、アジュダ宮で、シャビエル文化担当副大臣出席の下で、南蛮屏風下張り文書のレプリカ贈呈式が行われ、ソアレス・ドス・レイス博物館では、南蛮屏風下張り文書の視察を行いました。

 

(2)メディーナ・リスボン市長の就任

 4月1日、コスタ社会党書記長が、今秋実施される総選挙の準備のためリスボン市長職を辞任したことを受け、同6日、メディーナ副市長がリスボン新市長に就任しました。市庁舎における就任式では、ソアレス元大統領やサンパイオ元大統領らが見守る中、メディーナ市長は、前任者の業績に賛辞を送ると共に、今後強い意志を持って職務を全うしていきたいと抱負を語りました。

 

(3)革命記念日におけるカヴァコ・シルヴァ大統領の演説

 4月25日、カヴァコ・シルヴァ大統領は第41回革命記念日式典で演説を行いました。同大統領は、将来に多大な挑戦が控えているが、経済成長及び雇用創出の兆しが見え、過剰財政赤字の状態からも脱する見通しであり、ポルトガルは尊敬かつ信頼できる国であると述べました。また、対話とコンセンサスを通じてのみ、それら挑戦を成功裡に乗り越えられるとして、民主主義の力によって「4月25日」の夢を実現していくことができると強調しました。

 

 

3.ポルトガルのその他の話題

 

(1)食料品価格の下落

 4月6日付けのプブリコ紙によると、アルコール飲料を除く食料品及び飲料の価格は、2013年から2014年にかけて0.38%下落したそうです。品目別では、野菜・果物類が2014年と比較して9.93%下落し、砂糖(2.98%)、肉類(2.09%)などの下落幅が大きかったとのことです。

 

(2)美味しい“パステル・デ・ナッタ”

 4月16日付けのディアリオ・デ・ノティシアス(DN)紙及びプブリコ紙によると、リスボン市内で開催されたフードフェスティバル「Festival de Peixe」において、ベスト・オブ・パステル・デ・ナッタが開催され、最優秀賞にリスボン市カンポ・デ・オウリケ地区の菓子店「ALOMA」が選ばれました(同店は3度目の受賞)。次点には、サルダーニャ地区のホテル「Hotel Real Parque」、リベルダーデ通りの「Balcao do Marques」が選ばれました。

 

(3)タバコ法とアルコール法の改正案

 4月23日の閣議でタバコ法とアルコール法の改正案が決定されました。改正タバコ法案には、2020年までに屋内公共施設での全面禁煙を実施すること、タバコの包装への喫煙による健康被害の警告方法の変更などが含まれています。また、改正アルコール法では、18歳未満の飲酒及び販売禁止などが含まれています。

 

(4)ポルトガルの大学の評価

 4月30日付けのプブリコ紙によると、英国の高等教育情報誌(Times Higher Education)の世界大学ランキングにおいて、創立50年未満の大学部門で、ミーニョ大学が64位、アヴェイロ大学が69位に評価されたそうです。

 

 

4.広報・文化関係

 

(イベント)

(1)浮世絵〜ポール・ウーゴ・ティランの版画・本・アルバムコレクション〜

 ポール・ウーゴ・ティラン氏所蔵の浮世絵コレクション(版画・本・アルバム)の展示が以下のとおり開催されています。詳細は下記までお問い合わせ下さい。

 

日時:2014年11月28日(金)〜 2015年5月10日(日)10:00〜18:00(月曜閉館)

会場:Casa-Museu Anastácio Gonçalves

住所:Av. 5 de Outubro、 6/8 1050-055 LISBOA

お問い合わせ:divulgacao@cmag.dgpc.pt、 21-3540823/21-3540923

 

 

(2)映画作品「Cordão Verde」の上映

 ポルトガル在住の映像作家鈴木仁篤氏とRossana Torres氏の共作による映画作品「Cordão Verde」が以下のとおり上映されます。詳しくは、下記URLをご参照下さい。

 

日時:5月8日(金) 16:00〜

会場:Escola Artística António Arroio, Sala 301

住所:R. Coronel Ferreira do Amaral, 1900-221 Lisboa

URL:https://gestaodasartes.wordpress.com/, http://www.antonioarroio.pt

 

 

(3)Iberanime イン・リスボン 2015における日本文化紹介

 日本国大使館は、マンガ、アニメ、その他日本のポップカルチャーをテーマとしたイベント「Iberanime イン・リスボン 2015」において、日本の伝統文化を中心とした文化紹介事業(風呂敷、浴衣、俳句等)を行います。同イベントの詳細については下記URLをご参照下さい。

 

日時:2015年5月9日(土)〜10日(日)

会場・住所:MEO Arena - Sala Tejo, Centro de Negócios e Moche Room Rossio dos Olivais, Lote 2.13.01A. Parque das Nações - Lisboa

URL:http://www.iberanime.com/

 

 

(4)生け花ワークショップ

 5月27日(水)、下記のとおり、生け花インターナショナルとの共催で生け花ワークショップを開催します(申込受付は終了しました)。

 

日時:2015年 5月27日(水) 1セッション目11:00〜12:30

                                  2セッション目14:30〜16:00

会場:当館多目的ホール

住所:Av. Liberdade 245-6, 1269-033 Lisboa

お問い合わせ:cultural@lb.mofa.go.jp、 21 311 0560(日本国大使館広報文化班)

 

 

(5)第5回「日本祭り」(Festa do Japão)

 日本文化紹介イベント第5回「日本祭り(Festa do Japão)」が、ベレン地区の日本公園において次のとおり開催されます。生け花、折り紙、俳句、コスプレなどプログラム等詳細については、追って当館サイトに掲載いたします。

 

日時:6月20日(土)  16:00 〜 22:00

会場:日本公園(Jardim do Japão)

住所:ベレン地区、Museu de Arte Popular隣

入場:無料

お問い合わせ:cultural@lb.mofa.go.jp、 21 311 0560(日本国大使館広報文化班)

 

 

(6)美・JAPON ポルトガル公演

 NPO法人「美・JAPON」による衣装と音楽、舞踊が一体となったフュージョン型パフォーマンス「BEYOND KIMONO」が、以下のとおり開催されます。

 

日時:7月18(日)〜20日(火)

開催場所:リスボン、カスカイス、フィゲイラ・ダ・フォス各市

          ※会場・時間については、追って当館サイトに掲載いたします。

お問い合わせ:cultural@lb.mofa.go.jp、 21 311 0560(日本国大使館広報文化班)

 

 

(7)「神戸ビエンナーレ」国際コンペティションの作品募集

 神戸ビエンナーレ組織委員会及び神戸市の主催、兵庫県の共催により、下記のとおりフェスティバル「神戸ビエンナーレ」が開催され、同アートフェスティバル国際コンペティションでは世界各国より作品を募集しています。応募要領等詳細については下記URLをご参照下さい。

 

日時:2015年9月19日(土)〜11月23日(月)の66日間

作品応募中のコンペティション:

     ・「コミックイラスト国際コンペティション」(2015年5月7日〜5月18日)

会場・住所: 詳細は、下記URLをご参照下さい。

URL: http://www.kobe-biennale.jp/

 

(報告)

(8)大村・シントラ両姉妹都市間の青少年交流の実施

 去る3月、シントラ市から4名の青少年が姉妹都市である大村市を訪れ、ホームステイを含む交流を行いました。松本市長表敬、大村市民との交流会、ホストファミリーと共に過ごしたひと時など様々な異文化体験を満喫し、参加した青少年にとってはまたとない貴重な体験となりました。

 


 

(9)日本国大使館によるコインブラ大学における書道ワークショップの実施

 コインブラ大学文学部語学センター10周年記念イベントの一環として、4月28日、日本国大使館による書道ワークショップが行われました。

 ワークショップは一般の部と日本語学習者の部2セッションに分けて行われ、参加者は「止め」、「はね」、「はらい」などの筆運びを練習した後、簡単な文字の書き方を学び、日本の文化に親しみました。

 


 

(10)南蛮屏風下張り文書レプリカ贈呈式の実施

 4月30日、アジューダ宮図書館において、谷垣禎一・日本ポルトガル友好議連会長、シャヴィエル文化担当副大臣他ご出席の下、南蛮屏風下張り文書レプリカの贈呈式が行われました。また式典には、今回谷垣会長とともにポルトガルを訪問された、とかしきなおみ衆議院議員、磯崎仁彦参議院議員や当地日本企業関係者、文化関係者など、多くの皆様に御参加いただきました。

 

 今回贈呈されたレプリカは、1902年に屏風の下張りから発見された,通称「エヴォラ屏風下張り文書」のレプリカであり、文書原本は「エヴォラ図書館」と「ポルトガル国立図書館」に所蔵されています。この度、下張り文書原本保護を目的として、谷垣会長をはじめ同プロジェクトを支援する方々が実行委員として名を連ね、伊藤玄二郎鎌倉ポルトガル協会会長が事務局長を務める「南蛮屏風下張り文書修復実行委員会」が設立され、レプリカが製作されました。

 

 式典では、東博史大使の挨拶に続き、谷垣会長による両図書館長へのレプリカ贈呈及び挨拶、シャヴィエル文化担当副大臣による挨拶が行われました。今回の式典では、日本とポルトガルの歴史的な関係を象徴する下張り文書の重要性が確認されるとともに、今後、文書修復プロジェクトを通じた両国間関係の一層の深化が期待される旨強調されました。

 最後にレプリカが保管される桐箱に関係者が署名を行い、贈呈式は閉会を迎えました。

 

 式典の実施に際し協力いただいた文化担当副大臣や関係者の皆様、ご出席いただいた皆様に心より御礼申し上げます。

 



 

(お知らせ)

(11)日本政府文部科学省奨学金留学生募集

 日本政府文部科学省によるポルトガル人を対象とした奨学金留学生(2016〜2018年度)を募集しています。詳細については、以下のサイトをご覧いただくか、日本国大使館広報文化班(21-311-0560)までお問い合わせ下さい。

 

      URL:http://www.pt.emb-japan.go.jp/estudarnojapao.html#bolsas

 

(12)広報文化班からのお知らせ

 今後、当館主(共)催による日本関連イベント開催に当たり、大使館便りに加えてEメールによる招待状やイベント情報の送付を希望される方は、こちらまでご連絡下さい。

 

 

5.領事関係

 

(1)在留届に関するお願い

 近年、海外で生活する日本人が急増し、このため海外で事件や事故等思わぬ災害に巻き込まれるケースが増加しています。万一、在留邦人の皆様がこのような事態に遭われた場合には、日本国大使館や総領事館は「在留届」を基に皆様の所在地や緊急連絡先又は日本国内の連絡先等を確認して援護活動を行っています。

 当館でも、皆様に提出いただいた在留届により連絡先の把握を行い、大使館からの海外危険情報や広報文化活動などの情報提供、緊急時の連絡網整備、安否確認に役立てているところです。

 このため、ポルトガル国内での転居日本への帰国他国への転出等、在留届の届け出事項に変更が生じた後、引き続きこの大使館便りをご覧の方は、速やかにその旨を下記領事班あてにE-mailにてご連絡ください。

 また、皆様の友人・知人で「ポルトガルに居住しているが、まだ在留届を提出していない方」がおられましたら、届出を行うようご案内ください。

 

(2)当館領事業務へのご意見募集

 当館では、領事サービスの向上を図るため、皆様からのご意見を募集いたしております。どのような些細な事柄でも結構ですので、ご意見・ご要望等があればお気軽に下記領事班あてにE-mailにてご連絡下さい。

 

 

在ポルトガル日本国大使館(領事班)

(EMBAIXADA DO JAPÃO)

 

住   所:Avenida da Liberdade、245-6 1269-033 Lisboa

T E L:21-311-0560

F A X:21-354-3975

E−mail:consular@lb.mofa.go.jp