2013年 日本・ポルトガル交流470周年
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日本・ポルトガル交流470周年に寄せて ....................................................................................... 2013年、日本とポルトガルは交流470周年を迎えます。日本とポルトガルの最初の出会いは、1543年の種子島における鉄砲伝来に始まり,ポルトガルは日本と最も長い交流の歴史を有するヨーロッパの国でもあります。 470年前を振り返りますと、日本は戦国大名が各地に覇を競い、戦いの絶えないまさに激動の時代でした。かたやポルトガルは、アフリカや南米、インドやアジアにまで雄飛した大航海時代の栄華の最中にありました。全く異なる国情の、東洋と西洋の端に位置する二つの国が、1543年、種子島最南端の門倉岬での出会いをきっかけに、火縄銃を始め様々な物や人の交流を開始しました。例えば信長とフロイスの親交、天正遣欧少年使節のリスボン・シントラ・エヴォラ等訪問、あるいはボタン (botão) 、パン (pão) 、タバコ (tabaco) 、コンペイトウ (confeito)など現代に至るまでポルトガル語がそのまま残る南蛮貿易品の渡来などが挙げられます。 現在、この門倉岬のほど近くには種子島宇宙センターがあり、これまで数多くの衛星が打ち上げられてきました。中でも、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」や小惑星イトカワのサンプルを採集した「はやぶさ」などは、地球レベルで新たな技術,未知の世界へと繋がる契機となるものと期待されています。 当時の最先端技術を含む西洋文明との出会いにより新しい日本への幕開けの舞台となった種子島、そして現代においては地球と宇宙を繋ぎ未来を担う拠点でもある種子島、この過去と未来を象徴する種子島に始まった470年にわたる日本とポルトガルの交流と友好の絆を未来へ向けてより一層強化し発展させるべく、この一年の間、様々な記念事業等が実施されます。当館といたしましては、皆様の幅広いご参加とご支援を得て、その成功に向け全力で取り組んで参りたいと考えております。 平成25年1月 駐ポルトガル日本国大使 四宮信隆
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