大使館便り第104号(平成23年11月)
平成23年11月 2日
在ポルトガル日本国大使館
1.四宮大使からのメッセージ
11月、リスボンでは先月中旬末まで続いた残暑もようやく終わり、朝は水がひんやりする季節となりました。今年は、真夏が比較的涼しかったのに比べ、むしろ9月以降に暑い日が目立ちました。このところ雨の日も増えて、冬が近づくのを感じます。
10月5日は、ポルトガルの共和国樹立記念日でした。歴史の本によれば、1910年の革命では、反乱軍、政府側双方に手違いや早とちりがあり、あっけなく民衆の蜂起となって、王制が打倒されました。しかしこれは、欧州でスイス、フランスに次ぐ3番目の共和制樹立で、すでに昨年には100周年を迎えています。
革命の日の朝、共和制が宣言されたリスボン市役所のバルコニー前で、今年も記念式典が行われました。大統領、首相、国会議長、リスボン市長などが出席し、各界の代表者とともに外交団も招待されました。大統領は式典の挨拶で経済危機の問題に触れ、EUが真に一体化した欧州を実現できるよう、EU諸国の協力の必要性に改めて言及しました。また国民に対しても、財政危機を乗り越え、経済力の強化のために奮起を促すとともに、負担の大きい来年度予算への覚悟を求めました。
深刻な経済問題で自国の運命を有力な外国にゆだねざるを得ないのが、当国の厳しい現実です。金融支援を要請する以前の時点でしたが、当国のある有力な政治家が、「ポルトガル経済の命運は、ドイツの国民世論次第である。」と語っていたのが印象的でした。ギリシャの債務が再び問題となった今回の欧州経済危機への包括的対応策でも、決定過程で同様の現象が見られました。
当国への資金援助と経済・社会の改革を政策に表現したものが、来年度予算です。先月、国会に提出された予算案では、厳しい経済指標の予測が示されています。GDP成長率(本年▲1.9%、明年▲2.8%)、インフレ率(同3.5%、3.1%)、失業率(同12.5%、13.4%)、個人消費(同▲3.5%、▲4.8%)。各論では公平な国民負担には様々な意見も出ていますが、基本方針について、この国に選択の余地は限られています。最大野党の社会党も前政権党として強い反対はしにくいでしょう。連立政権が国会で過半数を占めており、順調にいけば今月末に予算は成立する見込みです。当国の二大労組であるUGTとCGTP/INも、弱者への負担増に反対するとして今月末にゼネストを予定していますが、暴動化するような兆候は見られません。こういったところに、温厚なポルトガル人の国民性や本当の思慮深さが出ているのかもしれません。
先月も、地方都市を訪れる機会がありました。リスボンから北に約150キロ、ちょうどポルト市との中間地点に位置するポンバル市は、18世紀後半の啓蒙主義の政治家で、大地震後のリスボン市の都市計画や反対派を粛清した政治でも有名なポンバル侯爵の領地があったところです。今回は、1990年以来この町で夜光塗料などの製造を行っている根本特殊化学の現地会社を見学させて頂きました。設立時には地元の自治体を通してEUの地方開発基金から資金援助も受けたそうで、市長も同社の地域への貢献を大変評価していました。日本企業が地元からも歓迎されている様子をここでも直接目にすることができ、大変嬉しく思いました。この縁を生かして、日本との経済や文化の交流を推進したいというのが市長のご意向でした。
毎年10月には、世界各国で在留邦人数(3ヶ月以上の滞在者で、大使館に登録された方)の統計をまとめています。本年のポルトガル在住の日本国籍者の数は、同月6日現在、325世帯、538人(男性245人、女性293人)(企業関係者95人、自由業関係者128人、留学・研究者66人、政府関係者42人、外国人の配偶者等207人)(いずれも暫定値)となっており、この数は過去数年間ほぼ同じです。
当国でも既に夏時間が終わり、改めて日が短くなったことを感じる今日この頃ですが、皆様におかれては、ご自愛のほどをお祈り申し上げます。
2.大使館からのお知らせ
(1)総政務・経済班からのお知らせ
【労働組合等による大規模抗議デモ】
10月1日、当国最大規模の共産党系労組CGTP/IN(ポルトガル労働者総連盟)は、リスボン及びポルト両市において、政府の財政緊縮策に対する大規模抗議デモを行いました。主催者によると、リスボン市で13万人、ポルト市で5万人が参加しましたが、暴動等の混乱はなく、警察当局も当初の予測を下回る人数であったと発表しています。
また、15日には、“苦悩の世代”の若者を中心に高齢者まで幅広い世代にわたる市民が、リスボン市を始めとする国内各地で抗議デモを実施。10万人(主催者発表)が集まった同市では、共和国議会前でデモ参加者と治安警察(PSP)の警察官とが小競り合いを起こしましたが、両者の間で大きな衝突はありませんでした。
【2012年度予算案の国会提出】
10月17日、ガスパール財務相とミゲル・ヘルヴァス国会担当相は、アスンサオン・エステーヴェス国会議長に2012年度予算案を提出しました。記者会見に臨んだガスパール財務相は、ポルトガルは国際的支援に対する約束を果たす以外に選択の余地はない旨強調し、現在の財政危機問題はポルトガルだけではなく、欧州全体で取り組むべき課題であると述べました。なお、今後の日程については、11月10~11日に本会議で審議と第1回目の全体採決が予定され、同採決での可決を受けて、続く24、25、28日に個別審査及び採決があり、30日に最終採決が行われることになっています。
2012年度予算案と共に政府が発表したマクロ経済予測の主要指標は以下のとおりとなっています。
(単位:%) |
||
2011年 |
2012年 |
|
GDP成長率 |
▲ 1.9 |
▲ 2.8 |
個人消費 |
▲ 3.5 |
▲ 4.8 |
公共消費 |
▲ 5.2 |
▲ 6.2 |
投資 |
▲10.6 |
▲ 9.5 |
輸出 |
6.7 |
4.8 |
輸入 |
▲ 4.5 |
▲ 4.3 |
インフレ率 |
3.5 |
3.1 |
失業率 |
12.5 |
13.4 |
対外債務 |
▲ 1.9 |
▲ 2.5 |
【2010年の財政赤字及び債務残高の改定値】
ユーロスタット(EU統計局)は、2010年のEU加盟国の財政赤字および債務残高の改定値を発表しました。ポルトガルの財政赤字(対GDP比)は、主にマデイラ自治州の債務申告漏れが原因で、前回発表の9.1%から9.8%へと0.7ポイント拡大、債務残高(対GDP比)も93.0%から93.3%へと0.3ポイント拡大しています。トロイカ(EUとIMF)の支援下にあるポルトガルは、本年の財政赤字を5.9%、2012年の財政赤字を4.5%へ削減することが求められています。
(実施報告)
【四宮大使のITセミナー出席】
9月29日、四宮大使は当地富士通テクノロジーソリューションズ社主催によりリスボン・シャンパリモー財団会議場にて開催されたセミナー“IT Future”に来賓として出席し、昨年で創立75周年を迎えた富士通グループに対し祝辞を述べました。同セミナーには同じく来賓としてカルロス・ゾリーニョ前経済革新省副大臣が出席し祝辞を述べた他、富士通テクノロジーソリューションズ本社(在独)からは林暁取締役副会長が出席し、同社の情報通信技術による豊かな社会の実現への取組み等についてキーノート・スピーチを行いました。
【四宮大使の日系企業記念式典出席】
10月10日、四宮大使はトヨタ車(ダイナ、ハイエース)を生産しているトヨタ・カエターノ・ポルトガル社オヴァール工場の設立40周年記念式典に出席しました。同式典には、ポルトガル政府からコエーリョ首相及びサントス・ペレイラ経済相が出席し、トヨタ自動車からは小澤哲副社長(欧州担当)が出席しました。コエーリョ首相はスピーチの中で、工場40周年を祝うとともに、トヨタ側の今後の投資への期待を表明しました。
【四宮大使のポンバル市訪問】
10月13日、四宮大使はポンバル市を訪問し、根本特殊科学の工場視察及びナルシソ・フェレイラ・モタ・ポンバル市長への表敬訪問を行いました。モタ市長との懇談では根本特殊化学を始めとする同市への外国からの投資、雇用情勢の他、昨今の政府による緊縮政策の地方行政への影響などについて意見交換を行いました。
【新井公使の日系企業記念式典出席】
10月14日、新井公使は当地三菱ふそうトラック・ヨーロッパ社の生産する商用車キャンターの新型車種披露式典に出席しました。同式典には主賓としてカルロス・オリヴェイラ経済雇用省副大臣が出席し祝辞を述べた他、アルブケルケ・アブランテス市長が出席、また三菱ふそうトラック・バス本社からは鈴木孝男取締役会長が出席し、今後本製品を欧州の拠点である当地からアフリカ等新規市場へも拡げていく考え等に関しスピーチを行いました。
(2)広報・文化班からのお知らせ
【「日本食に関する講演・デモンストレーション及び試食」の開催】
コインブラ大学において、新井公使による「日本料理と日本における食習慣」をテーマとした講演会、併せて、日本食デモンストレーション及び試食が下記の通り開催されます。なお、参加は事前申込制となっていますので、詳細及び参加申込については下記までお問い合わせ下さい。
講演タイトル:「日本料理と日本における食習慣」(言語:ポルトガル語)
日時:11月16日(水) 18:00~20:00
会場:コインブラ大学文学部5F講堂IV
住所:Largo da Porta Férrea 3004-530 Coimbra
入場料:無料
参加申込及び問い合わせ先:239 410 075 (Tel.) / 239 836 733 (Fax) /cl@fl.uc.pt(コインブラ大学語学センター)
【坂本龍一コンサート】
坂本龍一によるコンサート(“Ryuichi Sakamoto Trio, European Tour 2011”)が、グルベンキアン財団において以下の日程で開催されます。
日時:11月21日(月)
会場:Grande Auditório, Fundação Calouste Gulbenkian
住所:Av. de Berna, 45A 1067-001 Lisboa
住所: Largo Trindade Coelho, 1200- 470 Lisboa
問い合わせ先:217 823 000 / info@gulbenkian.pt
【からくり人形レクチャー・デモンストレーション】
マドリード日本文化センター主催により、半屋春光氏による日本の伝統的機械仕掛け「からくり人形」のレクチャー・デモンストレーションが、リスボン市及びポルト市において、下記の通り開催されます。講演では、実際にからくり人形を動かしながらのデモンストレーションも行われます。
〔リスボン〕
日時:11月22日(火) 18:00~
会場:Museu do Oriente
住所:Avenida Brasília, Doca de Alcântara (Norte) 1350-352 Lisboa
入場料:無料
問い合わせ先:213 110 560 / cultural@embjapao.pt (大使館広報文化班)
URL:http://www.museudooriente.pt/
〔ポルト〕
日時:11月23日(水) 18:00~
会場:Biblioteca Nacional Almeida Garrett
住所:Rua de Entre-Quintas 328, 4050-239 Porto
入場料:無料
問い合わせ先:213 110 560 / cultural@embjapao.pt (大使館広報文化班)
【山本薩夫映画祭】
リスボン市Cinemateca Portuguesaにおいて、国際交流基金事業として、山本薩夫映画祭が以下の日程で開催予定です。プログラムについては現在調整中であり、以下までお問い合わせ下さい。
上映タイトル:「傷だらけの山河」、「金環蝕」、「忍びの者」他
日時:12月2日(金)~20日(火)
会場:Cinemateca Portuguesa
住所:Rua Barata Salgueiro 39, 1269-059 Lisboa
問い合わせ先:21 359 6250/51/52(シネマテッカ)
入場料:無料
URL:http://www.cinemateca.pt/
【日本語学習サイト「エリンが挑戦!にほんごできます。」のポルトガル語版開設】
国際交流基金による無料日本語学習サイト「エリンが挑戦!にほんごできます。」のポルトガル語版が開設されましたので、下記サイトにアクセスの上、どうぞご利用下さい。
【日本事情紹介サイト「Web Japan」のご案内】
「Web Japan」は、「Trends in Japan」、「kids Web Japan」、「Japan Fact Sheet」、「Japan Video Topics」、「Japan Links」の5つのサブサイトから成る日本事情を海外に紹介するためのウェブサイトです。以下のURLからアクセス可能ですので、ご利用下さい。
(実施報告)
【四宮大使のカナヴァロ博物館訪問】
9月21日、四宮大使は、サンタレン市にあるカナヴァロ財団の「Casa-Museu Passos Canavarro」を訪問しました。同施設は、親日家で「ポルトガル日本友好協会」の創設者の一人でもあるペドロ・カナヴァロ同財団理事長が、自宅の一部に個人コレクションを集めオープンしたもので、四宮大使は同理事長の案内により、多くの日本関連作品を含む展示品を鑑賞しました。
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カナヴァロ理事長の案内で作品を鑑賞する四宮大使 |
【Festa do Japão】
10月1日、リスボン市ベレン地区の「日本公園」において、日本大使館・リスボン市・ポ日友好協会・YOSENABE(当地在住若手アーティストの企画チーム)の共催により、生け花、折り紙、書道、俳句、武道演武、日本食販売その他の日本文化紹介イベント「Festa do Japão」が開催されました。当日は好天にも恵まれ、オープニングにはアントニオ・コスタ・リスボン市長も出席するなど3000人以上の方々が参加し、終日、多様で奥深い日本の文化を満喫しました。
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鏡割りを行う,ポ日友好協会会長, |
浴衣デモ |
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多くの人が集った会場 |
日本○×クイズ |
【「グランデ・レゼルヴァ~日本アートとポルトガルワインの出会い」展示会】
10月12日~16日、パルメラ市・パルメラ城内のポザーダにおいて、世界芸術文化交流会(WAC)の主催により、書・水墨画を中心とした日本の美術作品と、それらを取り込んだワインラベルの作品展示会が開催されました。日本からは、詩人の葛西美枝子氏が参加し、自作の詩を朗読しました。また、12日のオープニングには当館から新井公使、パルメラ市からはLuis Miguel Calha政務官等が出席し、展示会は連日大変な賑わいを見せました。
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展示された自作の前に立つ葛西美枝子氏と新井公使 |
【からくり人形のデモンストレーション及びワークショップ】
10月15日、マデイラ州のフンシャル市において、国際交流基金事業として、日本伝統の「からくり人形」のデモンストレーション及びワークショップが開催されました。イベントでは、からくり人形師の玉屋専門家及びロボット工学の末松専門家により、弓曳き童子・茶運び人形のデモンストレーション、制作キットを使用した簡単なからくり人形のワークショップが行われました。からくり人形から現代のロボットに連なる高度かつ精緻な技術を通して、参加者に日本伝統文化の奥深さを紹介しました。
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茶運び人形デモを行なう玉屋専門家 |
ワークショップで直接参加者に |
【日本アニメ講演会及びイラストとアニメのワークショップ】
10月22日、ナザレ市立図書館において、アニメーターの小田部羊一氏、和田敏克氏による日本アニメの講演会が開催されました。なお、小田部氏は、ハイジ、スーパーマリオ、ポケモンのキャラクターを手がけたアニメーターで、参加者は、日本生まれの世界的キャラクターにまつわる制作秘話などの講演内容に興味深く聞き入りました。
また、10月24、25日には、リスボン市にあるビジュアルアート・デザインを専門とするクリエイティブ大学(IADE)において、同大学と東京工芸大学とによる共催で、イラストとアニメのワークショップが行われ、有意義な日ポ文化交流の場となりました。
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アルプスの少女ハイジ上映 |
ハイジを見たことがある? |
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IADEにおけるワークショップ風景(1) |
IADEにおけるワークショップ風景(2) |
(3)領事班からのお知らせ
【ゼネストのお知らせ】
ポルトガルの二大労組CGTP及びUGTは、政府の財政再建緊縮政策に反対し、11月24日(木)にゼネストを実施することを決めました。さらに11月8日(火)も、国鉄(CP)、地下鉄(METRO)、バス(CARRIS)等などの交通機関が時限ストライキを予定しており、国鉄(CP)では、5時30分~8時30分、17時30分~20時30分にストライキを予定しています。
昨年も11月24日にゼネストを実施し、交通機関や教育機関等も含む様々な分野から3百万人以上もの労働者が動員され、港湾、空港、国鉄、地下鉄、バス等の公共交通機関では、いずれも最小限の運行となり市民の足に多大な影響を及ぼしました。
本年は、昨年同様又はそれ以上の混乱が予想されますので、ご注意下さい。
【地震対策訓練実施のお知らせ】
11月24日、午前11時15分から、ポルトガル国内にて市民保護局(ANPC)主催による地震対策の訓練が実施されます。
訓練の内容は、地震発生時に机の下に隠れるなど、頭部・首を守る姿勢を1分間続けるだけの簡単な動作を行うものですが、市の広場、ショッピングセンター、学校、そして勤務先などで行われる予定です。
皆様も自宅等において訓練を行うことにより、地震に対する日頃の心構えを今一度点検される機会としていただきたいと思います。
また、「地震の心得」を作成しましたので、参考としてください。
【E-mail登録のお願い】
インターネットを閲覧することができる方で、まだ当館にE-mailアドレスを登録されていない方は、是非E-mailアドレスご登録ください。
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【在留届に関するお願い】
近年、海外で生活する日本人が急増し、このため海外で事件や事故等思わぬ災害に巻き込まれるケースが増加しています。万一、在留邦人の皆様がこのような事態に遭われた場合には、日本国大使館や総領事館は「在留届」を元に皆様の所在地や緊急連絡先又は日本国内の連絡先等を確認して援護活動を行っています。
当館でも、皆様に提出いただいた在留届により連絡先の把握を行い、大使館からの海外危険情報や広報文化活動などの情報提供、緊急時の連絡網整備、安否確認に役立てているところです。
このため、ポルトガル国内での転居、日本への帰国、他国に転出等、在留届の届け出事項に変更が生じた後、引き続きこの大使館便りをご覧の方は、速やかにその旨を下記領事班あてにE-mailにてご連絡ください。
また、皆様の友人・知人で「ポルトガルに居住しているが、まだ在留届を提出していない方」がおられましたら、届出を行うようご案内ください。
(4)その他
【当館領事業務へのご意見募集】
当館では、領事サービスの向上を図るため、皆様からのご意見を募集いたしております。どのような些細な事柄でも結構ですのでご意見・ご要望等があればお気軽に領事班にご連絡ください。