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平成25年 12月 2日
1.政治・経済関係
【第3四半期の雇用統計、GDP成長率(速報値)】
11月7日、国立統計院(INE)は本年第3四半期の雇用統計を発表しました。全体の失業率は15.6%(前期比0.8ポイント減)、若年層(15-24歳)の失業率は36.0%(同1.1ポイント減)となっています。 更に14日、同統計院は、本年第3四半期のGDP成長率(速報値)について、前期比0.2%、前年同期比▲1.0%と発表しました。前期比では第2四半期に続いて2期連続でプラス成長を記録したことにより、テクニカル・リセッション(前期比で2期連続マイナス成長)から脱しました。
【2014年度予算案の成立】
11月26日、共和国議会の本会議で2014年度予算案に関する最終全体採決が行われ、連立与党の賛成多数(議会で安定多数を確保)により成立しました(最大野党・社会党を含む全野党は反対)。 本予算案は、カヴァコ・シルヴァ大統領による裁可を経て、明年1月1日に施行される予定です。
【第8回・第9回トロイカ定期合同審査(注)報告書の公表】
9月16日から10月3日に実施された第8回・第9回トロイカ定期合同審査の報告書がIMF(13日)、欧州委員会(21日)から公表されました。それぞれの報告書において、ポルトガルは概ね肯定的な評価を受け、合計約56億ユーロの融資が承認されました。 (注)四半期ごとに実施されている審査。本年度予算の一部施策に関わる憲法裁判所の違憲判決等を受け、前回(第7回)審査の完了が大幅に遅れ、ポルトガル政府の要請により第8回審査と第9回審査が合同で行われました。
2.広報・文化関係
(イベント)
【日本映画祭―「映画に見る日本の過去と現在」】
日本国大使館及び国際交流基金の主催による標記映画祭において、下記の通り、溝口健二(「雨月物語」)、今村昌平(「ええじゃないか」)、周防正行(「ファンシィダンス」)、矢口史靖(「ウォーターボーイズ」)、山田洋次(「たそがれ清兵衛」)、堤幸彦(「包帯クラブ」)、佐々部清(「夕凪の街 桜の国」)各監督作品計7本が上映されます。 上映日時: 「雨月物語」 12月3日 19:00〜、12月6日 15:30〜 「ええじゃないか」 12月5日 21:30〜、12月14日 22:00〜 「ファンシィダンス」 12月4日 19:00〜、12月6日 19:30〜 「ウォーターボーイズ」 12月7日 21:30〜、12月10日 19:30〜 「たそがれ清兵衛」 12月9日 19:00〜、12月11日 15:30〜 「包帯クラブ」 12月10日 19:00〜、12月23日 19:30〜 「夕凪の街 桜の国」 12月12日 19:00〜、12月26日 19:30〜 会場:シネマテッカ 住所:Rua Barata Salgueiro, 39, Lisboa お問い合わせ:21-311-0560/cultural@lb.mofa.go.jp(日本大使館広報文化班)
【連続講義:「日本−文化的アイデンティティーと芸術体験」】
ポルトガル・カトリック大学人文学部東洋学研究所の主催により、来年2月の第2学期から、標記の連続講演(3時間×10セッション)が開始される予定です。詳細・申し込みは、下記までお問い合わせ下さい。 carla.ganito@ucp.pt / 96 289 52 42 (Doutora Carla Ganito, Escola da Formação Avançada da UCP)
【オリエント博物館にて開催の日本文化関連ワークショップ他】
下記の通り、オリエント博物館にて各種日本文化関連ワークショップ他が開催されます。詳しくは、下記URLをご参照下さい。 (書道) 12月4日 15:00〜17:00 http://www.museudooriente.pt/1752/workshop-de-caligrafia-japonesa.htm (折り紙) 12月11日 15:00〜17:00 http://www.museudooriente.pt/1794/robert-j-lang---mestres-do-origami.htm 12月17日 15:00〜17:00 http://www.museudooriente.pt/1816/origami-para-o-natal.htm (かんざし) 2014年1月29日 10:15〜12:15 http://www.museudooriente.pt/1840/flores-de-inverno.htm (切り紙) 2014年1月29日 15:00〜17:00 http://www.museudooriente.pt/1847/kirigami.htm (連続講演「日本のルーツを探る」) 講師:ジョアン・パウロ・オリヴェイラ・イ・コスタ教授 2014年1月25日〜3月22日(計8講義) http://www.museudooriente.pt/1827/a-descoberta-das-raizes-do-japao.htm
(イベント報告)
【第1回ポルトガル日本語弁論大会の開催】
11月3日、ポルト市立アルメイダ・ガレット図書館において、第一回の日本語弁論大会が開催されました(ポルトガル日本語教師連絡会議主催、ポルト市、在ポルトガル日本国大使館、国際交流基金協力)。 会場には16名の参加者がポルトガル全土から集まり、様々なテーマについて素晴らしいスピーチを行いました。今回が初めての大会であるにもかかわらず、多くの参加者が原稿を読まずに熱のこもった言葉で聴衆に語りかける等、レベルの高い弁論大会となりました。来年はさらに多くの方々の参加が期待されます。
【木乃下真市ユニット―津軽三味線ポルトガル公演】
日本を代表する津軽三味線奏者、木乃下真市によるポルトガルツアーが、ポルト市(11月4日)、リスボン市(5日)、カスカイス市(6日)において開催されました。今回は、今最も注目される女性津軽三味線奏者の松橋礼香、そして若手和太鼓奏者の小泉謙一とのユニットによる華やかで迫力に満ちたステージとなり、来場者は日本の伝統弦楽器が奏でる音楽の世界を存分に堪能しました。
【ポルト市における華道ワークショップと人形劇団「みのむし」の開催】
11月10日、ポルト市立アルメイダ・ガレット図書館において、生け花のワークショップと日本の糸あやつり人形劇団「みのむし」の公演が開催されました。会場では、多くの観客やボランティアの方々も一体となって参加する「日本文化の午後」となりました(在ポルトガル日本国大使館、アルメイダ・ガレット図書館主催、生け花インターナショナル・ポルトガル、在ポルト日本名誉総領事協力)。 開会式では、ポルト市のパウロ・クーニャ・イ・シルヴァ・ポルト市副市長が挨拶を行い、ポルト市と長崎市の姉妹都市提携35周年の年にこのような日本文化紹介が実施されるのは大変意義深い旨、ポルト市としては姉妹都市の縁のある日本との文化交流に今後も力を入れて行きたい旨述べられました。 生け花ワークショップでは募集人員を大幅に上回る参加者があり、指導をされた生け花インターナショナルの先生方とともに熱心に体験されていました。 日本からやってきた糸あやつり人形劇団「みのむし」の公演では、日本独特の人形や、その巧みな動きに満員の会場から大きな歓声や拍手が起こりました。
【カスカイス市における人形劇団「みのむし」公演・ワークショップの開催】
11 月13日、カスカイス市立サン・ドミンゴス・デ・ラナ図書館において、日本の糸あやつり人形劇団「みのむし」の公演とワークショップが開催されました。(在ポルトガル日本国大使館、カスカイス市立サン・ドミンゴス・デ・ラナ図書館主催)。 近隣の小学校の子供たちを集めた公演では、日本からやってきた糸あやつり人形劇団「みのむし」による、民話「舌切り雀」や獅子舞等を題材とした演目と日本独特の人形や、その巧みな動きに皆興味津々で見入っていました。同日開催されたワークショップでは、実際に獅子舞のあやつり人形を参加者それぞれが作成し、糸あやつりを体験しました。
【文化交流使・レナード衛藤和太鼓公演】
アジア各国のアーティストによるコンサートや展示を中心とするアジア芸術祭「Rota do Oriente(東方への道)」の一環として、11月15日、オリエント博物館において文化庁文化交流使・レナード衛藤による和太鼓公演「Blendrums」が開催されました。公演では、衛藤氏のソロ演奏並びにポルトガル人ダンサー(アナ・ソフィア・レイテ)との共演、終了後には衛藤氏による和太鼓概説及び質疑応答が行われました。また、21日の同芸術祭フィナーレでも衛藤氏による演奏が披露され、いずれも大変な盛況となりました。
【宮廻正明・国際巡回展「Tourbillon(螺様)」オープニング式典の開催】
11月20日、オリエント博物館において、宮廻正明・国際巡回展「Tourbillon」のオープニング式典が開催され、多くの招待客が来場しました(オリエント財団及び宮廻正明・国際巡回展実行委員会主催、当館後援)。 式典では、カルロス・モンジャルディーノ・オリエント財団理事長、宮廻正明画伯(東京芸術大学院教授)、伊東順二・東京芸術大学教授、東大使がそれぞれ挨拶を行い、また、音楽家の石塚優美子氏による古楽器サルテリオの演奏が披露されました。 式典後には、宮廻画伯による作品解説が行われ、参加者が熱心に耳を傾けていました。解説を聞いた参加者からは、各作品や日本画の技法に関する質問がなされ、関心の高さがうかがえました。 近年の宮廻画伯の作品を一堂に集めた本展は、建築家・隈研吾氏が空間デザインを手がけ、伊東順二教授がキュレーターとして参加しています。今回の巡回展は、前開催地であるブタペストでも高い評価を得て、今般、日本が470年という長い友好関係を持つポルトガルの地に降り立ちました。 当地では本年12月29日まで開催されます。緻密な日本画の伝統的技法から生み出される螺様の世界を是非お楽しみください。
【日本国大使館員による講演(「日本のスイーツ市場などについて」】
11月14日、藤村和広公使は当地団体である国際文化センターの招きにより世界のスイーツ市場をテーマとして開催されたセミナーにおいて、日本におけるスイーツ市場などについてポルトガル語で講演を行いました。 このセミナーは、同公使に加えて、内外の業界関係者、外交団など約60名を集めて開催されました(講演の要旨とテキスト(英語、ポルトガル語))。
3.領事関係
【E-mail登録のお願い】
インターネットを閲覧することができる方で、まだ当館にE-mailアドレスを登録されていない方は、是非E-mailアドレスをご登録下さい。 E-mailを登録していただきますと、大使館便りをE-mailで受け取ることができるほか、イベントの告知や緊急情報等、大使館からの様々なお知らせもE-mailにてお受取りになれますので、E-mailアドレスの登録をお奨めします。
【在留届に関するお願い】
近年、海外で生活する日本人が急増し、このため海外で事件や事故等思わぬ災害に巻き込まれるケースが増加しています。万一、在留邦人の皆様がこのような事態に遭われた場合には、日本国大使館や総領事館は「在留届」を基に皆様の所在地や緊急連絡先又は日本国内の連絡先等を確認して援護活動を行っています。 当館でも、皆様に提出いただいた在留届により連絡先の把握を行い、大使館からの海外危険情報や広報文化活動などの情報提供、緊急時の連絡網整備、安否確認に役立てているところです。 このため、ポルトガル国内での転居、日本への帰国、他国への転出等、在留届の届け出事項に変更が生じた後、引き続きこの大使館便りをご覧の方は、速やかにその旨を下記領事班あてにE-mailにてご連絡ください。 また、皆様の友人・知人で「ポルトガルに居住しているが、まだ在留届を提出していない方」がおられましたら、届出を行うようご案内ください。
【平成26年の日本国大使館休館日のお知らせ】
(※)我が国の「国民の祝日」
【当館領事業務へのご意見募集】
当館では、領事サービスの向上を図るため、皆様からのご意見を募集いたしております。どのような些細な事柄でも結構ですので、ご意見・ご要望等があればお気軽に下記領事班あてにE-mailにてご連絡下さい。
在ポルトガル日本国大使館(領事班) (EMBAIXADA DO JAPÃO)
住 所:Avenida da Liberdade、245-6 1269-033 Lisboa T E L:21-311-0560 F A X:21-354-3975 E−mail:consular@lb.mofa.go.jp
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