クリスティナ・カステル・ブランコ氏に対する日本国外務大臣表彰

令和2年12月1日
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 日本国外務大臣は、この度、クリスティナ・カステル・ブランコ氏に対し、外務大臣表彰を授与することを決定いたしました。
 ポルトガルにおける日本造園研究の第一人者であるクリスティナ・カステル・ブランコ氏は、従前より日本の学術誌への日本庭園関連論文の執筆・寄稿、また東京大学において特別講師等を務めるなどの学術的貢献に加え、昨年は著書『フロイスの見た日本の庭園・都市・景観』を出版し、歴史的な視点にたちつつ、ランドスケープ・アーキテクトとしての専門性を生かし、日本文化の新たな魅力を紹介し、更なる学術交流の活性化にも尽力しました。そのほか、ご家族が所有するホテルに自らのデザインによる日本庭園を造園し、和太鼓コンサートの実施、日本人芸術家による個展開催の推進、大学との連携による日本関連展示会の共催等、一連の日本文化紹介を通じて日本・ポルトガル両国の交流推進に寄与されてきました。
 これらの功績が称えられ、同氏に対し、今般、日ポ間相互理解及び友好親善への長年にわたる多大な貢献をした個人または団体に与えられる外務大臣表彰が授与されることとなりました。
 なお、クリスティナ・カステル・ブランコ氏はリスボン大学農業経済研究所教授であり、国際記念物遺跡会議(ICOMOS)委員でもあります。