牛尾大使着任のご挨拶
令和2年1月6日
皆様、新年明けましておめでとうございます。
この度、駐ポルトガル日本国大使として着任いたしました牛尾滋と申します。
着任前は、先般横浜で開催された第7回アフリカ開発会議(TICAD7)の事務局長を務め、主としてアフリカを中心とした国際協力の分野で仕事をしておりました。
ポルトガルはかつて数回訪れたことがありますが、ご承知のとおり、この国は大航海時代以降アジアのみならずアフリカとも縁が深く、また、2014年の安倍総理によるポルトガル公式訪問を機に日本がCPLP(ポルトガル語圏諸国共同体)にオブザーバーとして参加承認された経緯もあり、常に関心を抱いてまいりました。特に近年は欧州景気に停滞が見られる中、ポルトガルは2017年以降、欧州平均を上回る経済成長を遂げ、「欧州の希望の光」とも称されており、今後、日本との更なる経済関係の発展が期待されます。折りしも、今年2020年は日本ポルトガル修好160周年という節目であり、また世界的祭典である「東京オリンピック・パラリンピック」が開催される年でもございます。このような絶好の機会に、政治・経済分野のみならず文化イベント・スポーツ交流等、様々な分野で両国間の往来を活発化させ更なる友好関係の進展に努める所存です。また、在外公館の最も重要な役割のひとつは在留邦人の皆様の安全確保です。各種の情報提供等を通じ、皆様のお役に立てるよう力を尽くしたいと考えております。
かかる令和二年年始にあたり、ポルトガル大使として着任し身の引き締まる思いであると同時に、この好機を最大限に活かしながら、ヨーロッパの最も古い友人であるポルトガルとの関係を将来に向けてさらに実りあるものに発展させるべく、大使館として全力で取り組んでまいります。皆様方におかれましても、引き続き貴重なご助言並びに多大なお力添えを賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
駐ポルトガル日本国特命全権大使
牛尾 滋