ポルトガルの交通事情
平成28年2月25日
(1)交通事故事情
2014年に全国で発生した、ポルトガル国内で発生した交通事故は122,115件であり、前年に比べると1%増加(1,247件増)しました。 交通事故による死者数は、全体で495人で前年よりも8%減少しています。
交通事故死者数の減少は、車両の安全性能の向上、道路の整備、警察による取り締まりの強化、燃料代の高騰を背景とした車両利用者の減少などが要因と考えられています。
(2)交通事故防止対策
ポルトガルの道路は右側通行で、制限速度は、高速道路では時速120km、一般道の郊外では時速70~90km、市街地では時速50km以下となっています。
ア 高速道路を運転するときの注意事項
ポルトガルの高速道路は、最近になって整備された道路が多いため、比較的よく整備されていますが、運転マナーの悪さや日本の道路との構造上の違いがあるため注意を要します。
○ 安全速度の厳守 片側2車線以上ある場合は、左車線は高速度車線です。 かなりの高速度で追い上げて後方にぴたりとくっつき、パッシングや左ウィンカーを点灯させて進路を空けるように迫る車は少なくありません。 運転中は高速度車線を避け、安全速度に徹することが肝要であり、特に高速道路では非常に早いスピードで走行する車が存在しますので注意が必要です。
○ 休憩について ポルトガルの高速道路にもサービスエリアがありますが,設置されている間隔が長いので、早目に休憩をとることが肝要です。
○ 料金所について ポルトガルの高速道路は原則有料です。 支払いについては料金所における現金払いだけでなく、クレジットカードやデビットカードによる支払いも可能です。 また、日本のETCにあたる「VIA VERDE」(緑地に白色で「V」のロゴ)が整備されています。「VIA VERDE」による支払いが可能な車は、料金所の専用レーンを通過するだけで料金が自動計算されます。なお、レンタカーを運転する際に誤って「VIA VERDE」の専用ブースに入らないように注意してください。
イ 一般道を運転するときの注意事項
○ 安全運転の厳守 一般道においても、まず、スピードを出し過ぎないことが重要であり、また、安全な車間距離の確保は、交通事故を避ける最も有効な対策の一つです。
○ 歩行者に注意 ポルトガルでは、歩行者は、幅の広い道路でも、信号や横断歩道の無いところを平気で横切ることがあり、信号を守らない車も多々あります。 歩行者が、いつ道路を横切るか分かりませんので、運転中は前方を十分に注意の上,速度を控えめにして注意して下さい。 また、市街地の道路は一般に狭い上、路上駐車の車で溢れており、自動車の陰から、歩行者が突然飛び出してくることもありますので注意しましょう。
○ 安全確認の励行 高速道路と同様に、「相手が譲ってくれるだろう。」と期待することは大変危険です。 交差点への進入はもとより、車線変更の場合でも、高速度で車間距離をつめられ妨害されることがあります。 また、市街地・郊外を問わず一般道の交差点では、ロータリー(ロトゥンダ)が多いので、ロータリーに進入するときは安全を確認の上、進入するようにしてください。
○ 駐車中の注意事項 ポルトガルで路上駐車をするときは、縦列駐車が一般的です。前後の間隔ぎりぎりまで詰めて駐車することも多いので、無用のトラブルを避けるためにも入庫、出庫時に、他の車と接触しない様に十分に確認してください。 最近は、駐車違反の取り締まりも厳しくなってきているので、その場所が路上駐車可能かどうか道路標識等で確認してください。標識が無くても、交差点及び横断歩道等の直近等への駐車は、安全の観点から日本と同様、駐車が禁止されております。
○ 挑発に要注意 当国は、許可制により拳銃の所持が認められており、車両のダッシュボードに拳銃を 保管している者もいます。 交通事故やトラブルに遭遇した時は、無用な言動で相手を挑発したり、相手の挑発に乗ることのないように、常に冷静な対応が必要です。
ウ 運転免許証について ポルトガルでは、日本の警察署で発行された国際免許証で運転することができますが、その有効期間は発行後1年間です。 185日を超えてポルトガルに滞在する場合には、日本の運転免許証をポルトガルの運転免許証に切り替える必要があります。 大使館では、ポルトガル陸上交通院(IMT)に運転免許証の切替を申請するために必要な運転免許証の翻訳証明を行っています。なお、ポルトガルの運転免許証は申請から交付まで時間がかかりますので、余裕を持って手続きをしてください。
2014年に全国で発生した、ポルトガル国内で発生した交通事故は122,115件であり、前年に比べると1%増加(1,247件増)しました。 交通事故による死者数は、全体で495人で前年よりも8%減少しています。
交通事故死者数の減少は、車両の安全性能の向上、道路の整備、警察による取り締まりの強化、燃料代の高騰を背景とした車両利用者の減少などが要因と考えられています。
(2)交通事故防止対策
ポルトガルの道路は右側通行で、制限速度は、高速道路では時速120km、一般道の郊外では時速70~90km、市街地では時速50km以下となっています。
ア 高速道路を運転するときの注意事項
ポルトガルの高速道路は、最近になって整備された道路が多いため、比較的よく整備されていますが、運転マナーの悪さや日本の道路との構造上の違いがあるため注意を要します。
○ 安全速度の厳守 片側2車線以上ある場合は、左車線は高速度車線です。 かなりの高速度で追い上げて後方にぴたりとくっつき、パッシングや左ウィンカーを点灯させて進路を空けるように迫る車は少なくありません。 運転中は高速度車線を避け、安全速度に徹することが肝要であり、特に高速道路では非常に早いスピードで走行する車が存在しますので注意が必要です。
○ 休憩について ポルトガルの高速道路にもサービスエリアがありますが,設置されている間隔が長いので、早目に休憩をとることが肝要です。
○ 料金所について ポルトガルの高速道路は原則有料です。 支払いについては料金所における現金払いだけでなく、クレジットカードやデビットカードによる支払いも可能です。 また、日本のETCにあたる「VIA VERDE」(緑地に白色で「V」のロゴ)が整備されています。「VIA VERDE」による支払いが可能な車は、料金所の専用レーンを通過するだけで料金が自動計算されます。なお、レンタカーを運転する際に誤って「VIA VERDE」の専用ブースに入らないように注意してください。
イ 一般道を運転するときの注意事項
○ 安全運転の厳守 一般道においても、まず、スピードを出し過ぎないことが重要であり、また、安全な車間距離の確保は、交通事故を避ける最も有効な対策の一つです。
○ 歩行者に注意 ポルトガルでは、歩行者は、幅の広い道路でも、信号や横断歩道の無いところを平気で横切ることがあり、信号を守らない車も多々あります。 歩行者が、いつ道路を横切るか分かりませんので、運転中は前方を十分に注意の上,速度を控えめにして注意して下さい。 また、市街地の道路は一般に狭い上、路上駐車の車で溢れており、自動車の陰から、歩行者が突然飛び出してくることもありますので注意しましょう。
○ 安全確認の励行 高速道路と同様に、「相手が譲ってくれるだろう。」と期待することは大変危険です。 交差点への進入はもとより、車線変更の場合でも、高速度で車間距離をつめられ妨害されることがあります。 また、市街地・郊外を問わず一般道の交差点では、ロータリー(ロトゥンダ)が多いので、ロータリーに進入するときは安全を確認の上、進入するようにしてください。
○ 駐車中の注意事項 ポルトガルで路上駐車をするときは、縦列駐車が一般的です。前後の間隔ぎりぎりまで詰めて駐車することも多いので、無用のトラブルを避けるためにも入庫、出庫時に、他の車と接触しない様に十分に確認してください。 最近は、駐車違反の取り締まりも厳しくなってきているので、その場所が路上駐車可能かどうか道路標識等で確認してください。標識が無くても、交差点及び横断歩道等の直近等への駐車は、安全の観点から日本と同様、駐車が禁止されております。
○ 挑発に要注意 当国は、許可制により拳銃の所持が認められており、車両のダッシュボードに拳銃を 保管している者もいます。 交通事故やトラブルに遭遇した時は、無用な言動で相手を挑発したり、相手の挑発に乗ることのないように、常に冷静な対応が必要です。
ウ 運転免許証について ポルトガルでは、日本の警察署で発行された国際免許証で運転することができますが、その有効期間は発行後1年間です。 185日を超えてポルトガルに滞在する場合には、日本の運転免許証をポルトガルの運転免許証に切り替える必要があります。 大使館では、ポルトガル陸上交通院(IMT)に運転免許証の切替を申請するために必要な運転免許証の翻訳証明を行っています。なお、ポルトガルの運転免許証は申請から交付まで時間がかかりますので、余裕を持って手続きをしてください。