大使館TOP領事情報>大使館便り(第97号)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平成23年 4月 1日
在ポルトガル日本国大使館

 

1.四宮大使からのメッセージ

 

リスボンは、暖かい日差しに草花の咲き乱れる4月となりました。

 

しかし、心躍るべきこの季節も、日本の状況を思うと心が苦しくなるのは皆さんも同じと思います。報道で伝わる悲惨な状況は、つらくて正視できないこともあります。

 

亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、ご家族やお知り合いを亡くされ、また甚大な被害を受けてなお苦しみに耐えておられる同胞に、心からお見舞い申し上げます。福島第一原発の問題も一刻も早く処理を進め、震災の復興が容易になるよう祈ります。

 

ポルトガルでもこの災害には強い関心と同情が寄せられ、たくさんの報道がなされました。大統領や国会議長、外務大臣から一般の方々まで、多くの弔電や弔問をいただきました。ポルトガル議会も日本への連帯決議を採択しました。リスボンの学校で、子供達が日本への励ましの絵画や詩を作って下さるところもありました。在留邦人やポルトガル人による支援活動も広がっています。

 

また、深刻な事態への日本人の冷静な対応に、有力紙の社説をはじめ、当国でも賞賛の声が多く聞かれます。日本は困難を乗り超え、力強く再生するだろうと言ってくださるポルトガルの人々の声には、勇気づけられます。多くのご厚意に心より感謝しつつ、災害復興に向けて、我々もできるだけの努力をしたいと考えます。

 

近年の日本では、社会全体が未来への希望を持てず、閉塞感が漂っていたように見えます。しかし、時間はかかるとしても、日本人の英知と努力と忍耐によってこの危機を克服できれば、日本に新たな時代を開くことができるかもしれません。日本人にはその決意があると信じます。

 

さて、当国の政治経済情勢は、3月下旬、ついにソクラテス首相の辞任表明を見るに至りました。財政再建はEU等外部の直接支援に頼らず、独自の努力で行おうとしたソクラテス首相の社会党政権は、負担増大への国民の不満、債務借り換えに対する国際金融市場の反応(利子率の高騰で、さらに財政負担が増大)、予算の採択では消極的協力を行った野党の離反などで、右方針の貫徹ができなくなりました。3月上旬のカバコ・シルバ大統領(社会民主党)の再任演説でも、政府への厳しい姿勢が目立ったのは異例なことでした。

 

このような政治状況を受けて、大統領は3月末いよいよ議会を解散し、6月5日に選挙が行われることになりました。今後はEUやIMFからの財政支援のほか、より根本的な課題である経済の競争力強化、構造改革に取り組むことができる強力な政権が選挙によって誕生するかが焦点になってきます。

 

当国経済の動向が今後のユーロ通貨体制や欧州経済、ひいては世界経済にも影響を及ぼすだけに、当国の政治、経済情勢には目が離せない状況が続きます。

 

遠く離れて祖国の困難を思うとき、心静かに居られないのは私だけではないと思います。

 

時節柄、皆様には、ご自愛のほどをお祈り申し上げます。

 

 

 

2.東北地方太平洋沖地震に関する情報について

 

【東北地方太平洋沖地震に関する情報について】

 

東日本大震災への対応(首相官邸災害対策ページ)

震災の現状と対応(外務省ホームページ)

政府からの重要なお知らせ(都道府県別環境放射能水準調査結果など−外部リンク)

経済産業省ホームページ(東北地方太平洋沖地震関連情報)

経産省 原子力安全・保安院ホームページ

 

 

【弔問記帳について】

 

この度の震災による被災者のご冥福をお祈りし、昨月17日(木)から23日(水)の間、当館にて弔問記帳を行いましたところ、在留邦人の皆様、各国大使館の方々をはじめ、多数の方に弔問記帳をいただきましたのでご報告します。

 

 

【PRAY FOR JAPAN/PORTUGALの活動について】

 

この度の大震災による被災者救援と復興を目的に、在ポルトガル日本人有志による【PRAY FOR JAPAN / PORTUGAL】が発足されました。

活動内容は、募金活動、ワークショップ及びチャリティーコンサートの実施などです。現在、実施中及び予定されている活動は以下のとおりです。

「PRAY FOR JAPAN / PORTUGAL」の活動内容、参加等の詳細については、下記連絡先に直接お問い合わせください。

 

◎ Castella do Pauloでの募金活動(3/21〜4/8)

◎ Sala das Colunas LX Factoryでの募金活動(3/25〜4/8)

◎ Palacio Foz で行われる"Ganbare, Nippon!"イベントでの日本文化紹介ワークショップ・ブース設置(4月2日)

◎ Sala das Colunas LX Factoryでのチャリティーコンサート(4月8日)

   ※メジャーバンドによるコンサート、ダンス、影絵劇等の催し物を行う予定

◎ Vossemece(ファドレストラン)でのチャリティーコンサート(4月8日)

 

【PRAL FOR JAPAN / PORTUGAL】

E-mail:ppryforjapanportugal@gmail.com

Facebook / 公式ブログ

 

 

【がんばれにっぽん!! - チャリティーバザー・文化交流イベント】

 

Castella do Paulo、NCreaturesの主催にて、標記イベントが下記日程で開催されます。当日は、武道デモンストレーション、映画上映や、折り紙、書道などのワークショップ、チャリティーバザーが行われる予定です。

ボランティアでの参加、バザーへの出品物の提供などの詳細やイベントの内容については、下記連絡先までご連絡ください。

 

日時:4月2日(土)10:30 〜 19:30
    (4月1日(金)、搬入等の事前準備が15時〜)

会場:フォス宮(Palacio Foz)

住所:Praca dos Restauradores Lisboa

入場料:無料(和装での参加お待ちしておりますとのことです)

問い合わせ先:21 888 0019 (Castella do Paulo/智子、パウロ)

 

 

【救援物資の支援等について】

 

Castella do この度の震災に対し、在留邦人の皆様、企業関係者及びポルトガル人の皆様より物資支援の申し出を多数いただいております。しかしながら、現時点では、個人・民間の方々の物資支援の申し出については、輸送手段に制約等もあり政府として受け付けておりませんので、ご理解いただければ幸いです。

なお、ボランティア等日本での支援活動をご検討されておられましたら、下記のサイトを参考にしてください。

 

ジャパン・プラットフォーム(JPF)

※NGO、経済界、政府、メディア等が対等なパートナーシップの下、自然災害、国際緊急援助を迅速、効果的に実施する、国際人道支援システムです。

 

国際協力NGOセンター(JANIC)

 

 

 

3.大使館からのお知らせ

 

(1)総政務・経済班からのお知らせ

 

【ソクラテス首相の辞任表明】

 

3月23日、国会で安定成長プログラム(PEC)が否決されたことを受け、ソクラテス首相は、カヴァコ・シルヴァ大統領との会談後、同日夜、大統領に辞任の意向を伝えた旨発表しました。

カヴァコ・シルヴァ大統領は、ソクラテス首相の辞任表明を受け、25日に各政党代表と協議、31日に国家評議会を開催後、同日夜、国民に向けスピーチを行い、議会の解散及び総選挙を6月5日に実施する旨発表しました。

 

 

【四宮大使のジョゼ・リベイロ・イ・カストロ・ポルトガル議会外務委員長表敬】

 

2月18日、四宮大使はポルトガル共和国議会のジョゼ・リベイロ・イ・カストロ・外務・ポルトガルコミュニティー委員長を表敬訪問しました。同委員長との懇談では日ポ両国の500年に亘る歴史的絆、良好な二国間関係について確認するとともに、今後、再生可能エネルギー、テクノロジー面を始め、経済関係の発展の必要性について意見交換を行いました。

 

 

(2)広報・文化班からのお知らせ

 

【新井在ポルトガル日本大使館公使による講演開催報告】

 

3月2日(水)、ヴィラ・ド・ビスポ市文化センター講堂において、新井公使は「日本料理と日本における食習慣」と題する講演会を行いました。ヴィラ・ド・ビスポ市は、日本と姉妹都市提携を有するポルトガルの8つの自治体の一つですが、市内に日本料理店はまだなく、参加者からは同講演を通じ日本料理・日本文化により親しみを覚えるようになったとの声が聞かれました。

 

また、ヴィラ・ド・ビスポ市訪問に併せ、新井公使は3月3日(木)、女子サッカー「アルガルベ杯」国際大会参加のためポルトガルに滞在中の日本女子代表チームをローレ市の練習場に訪ね、佐々木則夫同代表チーム監督に激励を行いました。なお、本トーナメントには日本、ポルトガルを含む12カ国の代表チームが参加し、日本代表は9日の順位決定戦でスウェーデンを破り、総合三位の成績を収めました。

 

 

【日本文化紹介イベント「縁日」の開催報告】

 

3月5日(土)、リスボン商業協会テラスにおいて、ポルトガル在住の若手アーティストが中心となった企画チーム「YOSENABE」の主催により、日本文化紹介事業「縁日」が開催されました。同イベントは、多くの方々の協力も得て、露天での焼き鳥・りんご飴等の販売・ヨーヨー釣りなど日本の大衆文化である縁日を忠実に再現し、大勢の参加者で大盛況となりました。

 

 

【四宮大使のアルサーダ教育大臣表敬訪問】

 

3月9日(水)、四宮大使はアルサーダ教育大臣を表敬訪問し、学校教育の場における日ポ間歴史教育の推進,両国の教育事情等について意見交換しました。

 

 

【日本ポップカルチャー関連イベント「IberAnime 2011」の開催】

 

3月12日(土)及び13日(日)、カスカイス市カルカヴェーロス地区のロンボス・パビリオンにおいて、「IberAnime 2011」が開催されました。同イベントは、アニメ・マンガ・コスプレ等日本ポップカルチャーをテーマに企画された日本文化紹介イベントで、2日間の開催期間中、アニメキャラの格好をしたコスプレイヤーが多く参加するなど,会場は日本ポップカルチャー愛好者の熱気で充満しました。また,主催者のイニシアティブにより,全ての参加者が集中できるように会場の音を消して,舞台上で,主催者より今回の地震被災者に対して哀悼の意が表明され,1分間の黙祷が行われました。

 

 

【四宮大使のレイリア市公式訪問】

 

3月14日(月)、四宮大使は、徳島市と姉妹都市関係にあるレイリア市を公式訪問し、カストロ・レイリア市長及びレイリア県企業関係者と意見交換を行いました。カストロ市長からは、今回の震災について日本国民に対し哀悼の意を表したい、できることがあればぜひ協力させていただきたい旨発言があり、レイリア県企業関係者からは、今後ぜひ日本と経済交流を進めていきたい旨提案がありました。

また、四宮大使は、徳島市新町小学校と姉妹校関係にあるレイリア市第6小学校を訪問し、同校小学生による日本語での君が代斉唱、日本語での簡単な挨拶等の歓迎を受けました。

 

 

【金沢紀画家作品展 ―「Memories of Oporto」―】

 

ポルトガル在住の日本人画家金沢紀氏によるポルトガルの景色を描いた29点の絵画展が、以下の日程で開催中です。

 

日時:1月15日(土)〜4月10日(日) 10:00〜18:00

会場:Caves Porto Cálem

住所:Av. Diogo Leite n°344 4400-111 Vila Nova de Gaia

入場料:無料

問い合わせ先:223 746 660 (Caves do Porto Cálem)

 

 

【新井在ポルトガル日本大使館公使による講演】

 

リスボン新大学において、以下の日程で、新井公使による「日本料理」をテーマとした講演会が開催されます。詳細については日本大使館広報文化班(21-311-0560)までお問い合わせ下さい。

 

講演タイトル:Culinária Japonesa e Hábitos Alimentares no Japão

       ─ a influencia portuguesa na gastronomia japonesa ─

日時:4月14日(木) 19:00〜

会場:リスボン新大学、Torre B Auditório 1

住所:Av. de Berna, 26-C 1069-061 Lisboa

入場料:無料

 

 

 

(3)領事班からのお知らせ

 

【交通ストについて(3月末現在)】

 

ポルトガル国鉄(CP)では、本日のストの他、4月8日(金)、15日(金)の午前中に、リスボン及びポルトの近距離線(ブラガ線、アヴェイロ線、カスカイス線、シントラ線など)で、また、4月2日(土)、8日(金)、9日(土)、15日(金)、16日(土)に、ポルト、リスボン、ファロ等を結ぶ中・長距離線で大幅なダイヤの乱れが予想されます。詳しくは、ポルトガル鉄道(CP)サイトをご覧下さい。

なお、地下鉄(メトロ)では、4月5日(火)、7日(木)とストが予定されています。

交通に関するストが、今後も頻繁に行われると予想されますので、皆様におかれましては、新聞などで情報収集するなどし、電車等での移動にあたってはご注意ください。

 

 

【E-mail登録のお願い】

 

インターネットを閲覧することができる方で、まだ当館にE-mailアドレスを登録されていない方は、是非E-mailアドレスご登録ください。

E-mailを登録していただきますと、大使館便りをE-mailで受け取ることができるほか、イベントの告知や緊急情報等、大使館からの様々なお知らせもE-mailにてお受取になれますので、E-mailアドレスの登録をお奨めします。

インターネットを閲覧することができる方で、まだ当館にE-mailアドレスを登録されていない方は、是非E-mailアドレスご登録ください。

 

 

【在留届に関するお願い】

 

近年、海外で生活する日本人が急増し、このため海外で事件や事故等思わぬ災害に巻き込まれるケースが増加しています。万一、在留邦人の皆様がこのような事態に遭われた場合には、日本国大使館や総領事館は「在留届」を元に皆様の所在地や緊急連絡先又は日本国内の連絡先等を確認して援護活動を行っています。

当館でも、皆様にご提出いただいた在留届により連絡先の把握を行い、大使館からの海外危険情報や広報文化活動などの情報提供、緊急時の連絡網整備、安否確認に役立てているところです。

 

このため、ポルトガル国内での転居、日本への帰国、他国に転出等、在留届の届け出事項に変更が生じた後、引き続きこの大使館便りをご覧の方は、速やかにその旨を下記領事班あてにE-mailにてご連絡ください。

 

また、皆様の友人・知人で「ポルトガルに居住しているが、まだ在留届を提出していない方」がおられましたら、届出を行うようご案内ください。

 

 

(4)その他

 

【受賞報告】

 

昨年の11月16日ポルトガル共和国制樹立100年祭の一環として、ポルトガル・スポーツ界に多大な貢献をされた100人が表彰されました。その際、ポルトガルにて、水泳コーチ及びクラブの監督としてご活躍された横地森太朗氏のご子息、アレッシャンドレ横地氏(ロサンゼルスオリンピック、200M平泳ぎ(7位)等と活躍)とポルトガル柔道の父と呼ばれ、柔道の普及に尽力された小林清氏(9段、師範)、の両氏が受賞されました。

 

 

【Festa do Povo de Campo Maior の開催】

 

ポルタレーグレ県カンポ・マイオール市では、8月27日(土)から9月4日(日)までの予定で、7年ぶりに「Festa do Povo de Campo Maior」が開催されます。これは、市内の歴史地区を中心に、町の通りに住民が作成した色鮮やかな紙の花飾りなどで彩られる伝統の祭典です。当祭典には、隣国スペインを含めて、約100万人の観光客が訪れると予想されています。

 

 

【当館領事業務へのご意見募集】

 

当館では、領事サービスの向上を図るため、皆様からのご意見を募集いたしております。どのような些細な事柄でも結構ですのでご意見・ご要望等があればお気軽に領事班にご連絡ください。

 

 

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